べったべたに甘やかされたい

薄水色の空が広がっている。

鼻の奥がツンとくるような冷たい空気を、

一人洗濯物を干しながら吸い込む。

 

少し貧血気味な私だけど

今日はさらに頭がズーンと重い。

風邪だろうか、鼻水も出ている。

 

今日は一人だ。世間は連休の真っ只中だけど、彼は先程仕事に出かけた。

 

昨日はあれだけ楽しかったのに、と思いながらベッドに横たわる。

いつも気持ちよく感じる低反発マットレスも、体全体が沈み込むのが気だるさのせいに感じる。

 

彼が戻るのは何時だろうか、私が立てる音以外は無音の部屋。

せめてスマホで面白い漫画でも読もうかとも思ったが、集中力が続かない。

 

あぁ、こんな時ほどべったべたに甘やかされたい。

これでもかと心配されて、世話してもらいたい。

とにかく何もしたくない。

 

誰かと話したい気もするが、誰に連絡すれば良いのだろう。

連絡したとして、相手にも自分の生活というものがあるのだ。

 

ごちゃごちゃ考えるのも疲れる。

せめてこのごちゃごちゃを書き連ねる。

吐き出してしまえば、楽になる気もする。

 

 

もう一度寝れば、元気になるだろうか。

ぶつくさ言いながらも人の世話をしている方が性に合っている。

自分が弱るとどうすればいいか分からない。

とりあえず今のうちに沢山わがままを言おう。

それから気になっていた友人に連絡しよう。

気まぐれに返事が来れば万々歳だ。

そのくらいが、ちょうどいい。